20180526
人生で初めてCTスキャンを撮った。
どんなもんなのだろうかと思って受けてみたら、あっけなくてびっくりした。
うそ。
結構びくびくしてたし、看護師さんから「もう開けてください」って言われるまでずっとまぶた閉じてた。
10日前からふわふわとしためまい、頭重感、肩こり。ネットで該当症状を検索すると、脳に異常があるかもとのこと。焦る。
結果、脳梗塞、脳腫瘍、頭部外傷すべて可能性なしとのこと。CTスキャン代こみ込みで5100円の3割負担を払う。安いのか高いのか。
街頭に出ると、陽の光がまぶしくて目に染みた。めまいはまだあったのかどうか、正直もうよくわからない。
ここ2、3か月の忙しさには驚いた。それこそ首が回らないくらい。もちろん比喩だが、肩こりの原因を言い当てられたようである。
3日ほど前まで、締め切りの過ぎた仕事を2、3個抱えていた。色んな人に迷惑をかけてしまって、ここ数年で1番余裕がなかった。申し訳なさを抱えつつも、忙しさはまだちょっと続く。たぶん8月くらいまでは。
近々、両親のことを思い出す。両親もいそがしげな、けど元気な人たちである。泣き言を言わず、仕事を休まない。20歳を超えて、如実に尊敬の意が増した。
一度、そんな母が手術をしたことがあった。なんのことはない。背中のほくろを切り取っただけなのだ。母はそのほくろを皮膚がんなのではと心配していたが、僕なぞは「こんなのただのほくろやろ」と言っていた。
太陽の光を掌で遮っていたときに、ふとこのことを思い出した。余裕のなさが体への不安になるのは遺伝なのだろう。なかなか微笑ましいんじゃないかと思う。
ちなみに、父は僕が物心ついてから20年、手術の経験もなく大きな病を経ずにいる。なかなかに鉄人である。祖父は両方とも健在、98歳。一方の爺は絵葉書が趣味、もう一方は毎日5キロ歩く。鉄人である。